北海道を行き来する生活が続いており、改めて感じたとこがあります。
自然がいっぱい、な北海道ですが
私の実家はさらに輪をかけて自然がいっぱい。
見上げれば鷲が飛んでいたり、ふと見ると丹頂がいたり、
道路で鹿に合うなどしょっちゅう・・・

そして、野生の香りがたくさんします。

自然界の香り、そもそも 香りは生きるためにあるものです。

自分の存在を知らせたり、敵から守ったり、攻撃したり、
伴侶を見つけたりするために必要なのです。

でも安全で安心な環境に身を置くことになり、そんな風に野生の感を磨かなくてもまあまあ生きていられるようになって、香りが生きるためではなく飾りや楽しみにシフトしてしまいました。

生きるためならその個性も強さも必要ですが、楽しみならそれほど重要ではない。
薄っぺらな香り、合わせやすい香り、万人ウケする香りが主流となった街の中は味のない景色となりました。
それを、北海道から帰るたびに思います。

自然界の香りには強さや濃さだけでなく揺らぎがあります。
香りは本来変化して消えるもの。
そこを心地よく感じて感性を研ぎ澄まし、生きる強さも出てくると思います。

アロマの仕事をしていますが、自然界の香りにはかなわないと思います。
チャンスがある限り、自然の香りに触れるのをおすすめします。