先日、2年ほど前にアロマ香水のオーダーをしていただいた方と久しぶりに再会。
その方は、ご自身と、お母様にもその香りをプレゼントされたのだそうです。そして、
「母は亡くなるまで大事にその香りを離さなかったんですよ」
というお話を聞かせてくださいました。

人は死ぬまで感情は残ります。
記憶や理解力が曖昧になっても、それは残るそうです。
そして 死んでからその先の世界へは、
心しか持っていけない。
心、もしくは愛とかそういうものをもって
また生まれ変わるのかもしれません。

死んでからの話だけでなく、
もちろん 今生きている現在の
そういうものは大切です。

普段私たちが情報を得ているのは目からの情報が8割です。
しかし、割合は少ないですが
鼻からの情報がないと、きっと味気のない世界だと想像します。
記憶には意識して覚えるものと、無意識に覚えるものとがありますが、
鼻とリンクしているのは、どちらかといえば無意識の記憶のほう。
ですから、理解できなくても
感情といっしょに記憶される確率が高いのです。

先ほどのお母様にとっては、香りとともにいることが
感情のなにかにヒットしたのでしょうね。
それは安心なのか、喜びなのか知ることはできませんが
心を動かすことに役立てたことはとてもうれしいエピソードでした。