「記憶の珍味」という展示を見てきた。
見てきたというか、体験してきた。
フードアーティストの諏訪綾子さんの展示。
  

人間の原点に帰る、ようなテーマなのか
そんな風に思える内容だった。
本当はちゃんとエントランスにメッセージがあったのだが、
私はあまり、エントランスのメッセージを元々読まない。
読まないで、どう感じるかを先に感じたいタイプ。
  

会場には幾つかの香りがある。その中から
自分の記憶を呼び覚ますものを選んで隣の部屋へ進む。
そこで、その香りと自分の内側と十分に向き合い
そのあと、作家のメッセージをみる。
という流れであった。
  
  

  

  
  
(写真、いいのかなと思いましたが、26日までなので、アップさせていただきます。)
  

1月バージョンは選んだ香りをちゃんと食べられたそうですが・・・。
食べたかったな。
  

ちなみに、わたしは「c」を選択。
なんだかとっても
肺が最大限に広がるまで吸い込みたくなる香り。
きっと、知ってる香りだけど そこはあえて追求しないでおく。

  

たぶんどこかで印象に残っている、香りという記憶。
「あの時の、」
  

◎◎をした時の匂い、なのか
◎◎の匂いの中でした出来事なのか。
  

意識的にはたぶん、前者であることが圧倒的に多いに違いない。
でもきっと
本能的な部分では
匂いで覚えているのではないかと思う。
  

匂いは、生きるものの特権。