一昔前にはなかったであろうこの「メンタル不調」という言葉、ストレスだとかそういうものでくくられていたと思います。
そもそも、メンタル、という言葉が一人歩きしている感もあります。ちょうど、自律神経失調症の診断を受けた人が「私自律神経で・・・」というのに似て、明確なデータがない体の不調は自律神経失調症、というしかなかったころのその名に変わっただけのような気もしています。

メンタルが注目されてきたのはごく最近、ここ数年。
根性がないとか努力が足りないなどで片付けられていたそういうことが どうやら体に影響があるようだ、とやっとわかってきたからでしょう。しかし病名とかそれに準ずる「名付け」には一方で危険もあり、名前がついたことで安心してそれ以上調べないとか、そういうことも起こってきそうです。メンタル不調と言われて安心する人もいるかもしれないし、そう言われてしまったことで自尊心ががたっと落ちてしまうこともある。きっとその人がどういう価値観を持って育てられてきたかが関係しています。

考え方、というのは元々受け継いだ性格のほかその人が体験してきた環境に影響されます。社会に出ると自分と考えが似た人同士で仲良くなるのは自然なことだと思いますが、もしそのひとが「人と違う意見をすることこそ重要だ」みたいな環境で育ってきたのであればそうとは限らないかもしれませんね。

しかし大概の人は、そうと上辺では知りつつも 自分と合わなかった場合に大いに気分が揺れます。それを精神ストレスと言われることが多いですが よく働けば自分向上、悪く働けばメンタル不調、と道が分かれます。ポイントは受け取り方。そして、自分とは違うことを理解すること。難しいですが、その出来事の捉え方次第で、心の揺れはある程度自分でコントロールできます。

自分と他の人の違いをどう知るか? というのがポイントの一つになりますが、もしその人と近しい間柄であれば 少し匹目で観察してみるといいと思います。一歩引くことで、客観的に見ることで 「あ、こういうところあるんだな」とか 「あーこういう視点で見るからこんな言い方するのかな」と発見があります。 客観的に見られると心は結構楽になるもので、見方によっては他人事のようで冷たく感じられそうですが そもそも自分以外の人は自分とは違うのだし それで自分も周りも和やかでいられるのならいいかな、と私は思うので よかったら試してみてください。

十分観察できるほど近くない人、例えば職場の人どうしの気持ちもモヤモヤなどは お互いの思考のタイプが数値でわかる「B-BRAINテスト」をお勧めします。 どんな考え方でそういう行動にでたのか、というのを想像したり そのひとのストレス耐性の状態もわかるので対応の参考にもなります。

そして自分を客観的に見るのもいいと思います。 カーッとなったりドキドキしたらまずは大きく息を吐く。吸うのではなく、吐くがポイント。香りの力を借りるなら 胸を広げる ユーカリやパインニードルがおすすです。