音階の香りを決めた18世紀の調香師ピエス。
この香りの音階のことを「香階」といいます。
6オクターブ分が割り当てられています。

ドミソにもいろいろある

過去にも香階で何度か遊びました。
(自分では)面白かったのは、調のちがうドミソでした調香です。
学校の音楽の時間に習いましたね、
ハ長調とイ短調。
メジャーとマイナーといったほうがピンとくるかもしれません。

このあたりあまり詳しくないので簡単な説明ですが、
鍵盤でいうと、ハ長調は普通喉から始まるドミソ。
イ短調はラから始まるドミソです。
鍵盤がある方は引いてみると違いがわかるかと・・・。

ハ長調はなんとなく明るくて安定。
イ短調はなんとなく暗くて不安定。

音楽からイメージをする、ということは割合容易いですね。

ではそれを香りでやってみよう! というのを、過去のワークショップでやりました。

ハ長調の香りとは

6オクターブの中の一部を抜粋すると

ド(C)はジャスミン、
ミ(E)はレモン
ソ(G)はネロリ

柑橘とお花の親しみやすい香りですね。

イ短調の香りとは

ではイ短調になるとどうなるかというと・・・

ド(A)はラベンダー
ミ(C)はジャスミン
ソ(E)はレモン

・・・一つ香りが違うだけですね。

なんだほとんど同じじゃないか、と思われますか?

もし、これらの香りをお持ちでしたら
ぜひ合わせて匂いを嗅いで、確かめてみてください。

たった一つの違いですが、印象はかなり違ったものになりますよ。

こんなふうに、音階で調香をしてみるのもたまには面白いものです。