ふと思いついて「アロマ 臭い」で検索をかけてみました。すると、かなりのヒット。笑
アロマに親しんでいる人には意外に気づかないかもしれませんが、やはりいるんだなと実感。その一部にはおそらく、ここ数年のアロマブームに乗ってたくさん出た 合成香料の家庭用品のおかげもあるのかなと思います。
  

アロマとは、単なる香りという意味

今ではアロマといえば「アロマテラピー」のイメージですが、私が子供の頃などは「コーヒーのアロマ」の方が断然イメージが浸透していたように思います。アロマとは臭い、香りのこと。臭いがするものは全部アロマです。
よくアロマのレッスン時に出す話題ですが、アロマオイルとアロマテラピーに使えるオイル(精油)は違うものだというのはかなり重要です。
   

  

アロマテラピーとは

直訳で「香りの療法」。そういう意味ではどんな香りでもそのひとに良い効果をもたらせばアロマテラピーと言えると思いますが、専門的な意味でのアロマテラピーは「植物の香りの力によって心や体のバランスをとるもの」ということなので、好きな香水や食べ物の匂いでホッとすることがあったとしても、それはアロマテラピーではないことになります。

先ほどの「アロマ 臭い」で調べてヒットした記事のいくつかには 会社でアロマテラピーをしている人が迷惑 という内容でした。見ると、アロマディフューザーを使って香りをシューッと出したりしている様子で、それが広がってきて困るというもの。もしかしたらちゃんと精油を使っていたのかもしれませんが、それは「療法」とはいえない、ちょっとマナーの視点に欠けた行為だなと思いました。

 

香りのマナー

合成であっても天然であっても香りはとにかく広がる性質があります。そして、味以上に個人の好みが反映されます。
先ほどの会社でアロマを飛ばしていた方は、もしかしたら「みんなにもいい香りを」と香りのおすそ分けをしているつもりがあったかもしれません。しかし、香りのおすそ分けは、公の場ではあまりお勧めしません。なぜなら、香りの好みによっては とても「臭くて迷惑」なものになるからです。

また、嗅覚は麻痺してしまいやすいので自分では感じなくても、かなり強く香らせてしまっていることがあります。
香りのある場に身を置いた状態では、香りから逃げることができません。 ぜひ、個人的に楽しめる範囲で香りを使うことを推奨します。

  
  

ぜひ、本物の香りを

合成香料のアロマブームで「アロマ」という言葉を知った人には、家庭用品に使われるあの香りをアロマと思っている人も多いでしょう。
香りは一度記憶されるとなかなか消すことができません。本物の精油の香りを知った上での好みならばいいのですが、それを知らずに「アロマは臭い」と思われるのは、とても寂しい思いです。

好みは当然ありますが、混ぜ物なしの本物の精油の香りは 奥深く、体に届くエネルギーを時に感じます。上手に付き合えば 
精神や健康にとてもいい、サポートとなるものです。生き物がある以上、無臭の世界はありえない。香りは生きている証拠です。

また、ストレスフルな方は本物の香りでもすべて「臭い」ということが結構あります。受け入れることができないのです。嗅覚は本能と近い部分。そこが狂わないように、アロマテラピーはあります。

アロマの嫌なイメージを、少なくしたいですね。