aroma_bar リリースpage >>

嗜好としての香りを愉しむ

  

香り、アロマはずいぶんと日本の文化に浸透してきました。また、香害の問題も取り上げられることが増え、「香り」の重要性が認知され始めています。香りの持つ力やはたらきを知る人も増えました。こうした自然の香りへの注目が高まってきたのは嬉しいことです。

しかし、私が思う香りとの付き合い方はもう少し違うもの。成分や得られる効果からではなく、「好き」から入る嗜好としての香りです。たとえばコーヒーなどにそれは似ています。単純に好きから始めたのに深く知りたくなる。感覚が高まっていくのです。そして、「ああ、●●のコーヒーが飲みたい気分」となるように。

  
  

  
  

香りを楽しむ場所として

コーヒーショップ、ワインバー など 好きなものにより深く関われる場所がこれらにはありますが、香りに関する場所は私が知る限りまだ多くありません。アロマショップは増えましたが、ゆっくりと本物を体験できる場所は少ないです。
「aroma_bar」は自分好みの香りを見つけたりじっくりと選んだりできる場所が欲しいと思い考えたしくみです。
香りでパッと気分が変わる、”いい匂い”の先にある至福。繰り返すほど微細に香りを捉えられるようになり、より豊かな感性が養われます

言葉から想像する

aroma_barはゲストに香りを選んでいただきますが、その選び方に特徴があります。メニューにある香りにはそれぞれの香りの説明がありますが、その精油の説明ではなく、その香りが持つイメージを言葉にしてあります。

香りは詳しい方でない限り好きか嫌いかでたいてい選ぶ。その一歩先の感性を刺激するための そんな少々不親切な方法です。
その言葉から、それぞれの鼻の記憶を自然に引き出して
頭でイメージした世界が融合するかどうか、というちょっとしたゲーム感覚でお試しください。

*アロマバーを手軽に楽しめる「aroma_bar キット」販売中


  
  

いつもの、を探す

そもそもアロマバーのアイディアは15年ほど前からありました。カフェやバーにアロマのメニューがあって「いつもの。」なんて常連さんがオーダーするような光景はおもしろそうだなと。そして香りを燻らせながら一服する。一服とは、香りを一服、ということです。どちらかというと 男性の嗜好品としての想像をしました。

香り、ここで扱うものは「精油」という植物から採れる天然の香料ですが、これらの種類は100以上はあります。おなじみのラベンダーだけではないマニアックなものもあり、時に刺激的な香りもあり、アロマで癒される、にとどまらず 単純にいいなと思ってもらえることを願っています。何を選んでいいかわからない、というときには 気分や好みに合わせてご提案もさせていただきます。
自分なりの「いつもの」を知っておくのもいいと思います。
  
  

  

香りの働きの恩恵も受ける

アロマは塗るもの、と思われがちですが 実は香りを感じだけでアロマテラピーになっています。
なにより、香りを吸い込むときには同時に深い息をする。深い呼吸は副交感神経を優位にしてリラックスのバランスへと導きます。「え、なにこの香り?」と繰り返し嗅いでいることが自動的にリラクゼーションになっています。

アロマテラピーというのは、香りで心地よい気分になりながら心身のバランスをとることに役立つ、というものです。自分の心地よさに正解はありませんし、それは自分で感じるものです。頭をちょっと解放して香りを感じてみてください。

  
  

 

まずはシングルオイルから

aroma-barではシングルオイルのメニューの中から1~2つほど選んでいただきます。まずはシングルからはじめ、しだいに2種あわせて自分の好みのブレンドを探していくと、楽しくなると思います。香りをつけてから時間が経つにつれ香りが変化していくことに集中するのは、ちょっとした瞑想時間にもなりますね。
(はじめは紙につけてのお渡しでしたが 現在は石につけてストアグラスに溜まった香りを嗅ぐようにしています)

現在はこちらで「アロマ喫茶カホリト」カフェ営業の日に体験できます。

● 渋谷・BLUE BUTTERFLY内 (不定日オープン)

情報はinstagram「kahorito_aroma」でご確認をお願いいたします。


   
 
 

最後に、香りは消えるもの

  

いい香りだから、いつまでも残って欲しい。 そう思う方は多いです。香りに限らず気に入ったものはなくならない方がいい。
でも、香りは本来消えるものです。香り成分が空中に飛び出して嗅覚に触れてはじめてそれは認識されますが、嗅覚はそれに慣れてもしまいやすい。さらに、揮発するものなので、時が経てばそこから消える。香りは、消えるものなのです。
香りそのものではなくその印象を心に残しておく。その体験があなたの感覚をより磨くことにもなると思います。

  
  
  
_____________________________________