実家帰省中にぼんやりテレビを観ていたら、サウンドオブミュージックのミュージカルのことをやっていました。ドレミの歌、有名ですよね。
♪ド はドーナツのド~ ♪レ はレモンのレ~~

それでふと「レモンがレだったらいいなあ」とひそかに期待しながら香階をチェックすると・・・ 残念。レモンはありませんでした。 レモンは揮発の高い精油なので、高音パートであることは間違いないです。

香りと音の関係をあらわした、香階

ところで香階をご存知でしょうか。19世紀にある調香師が 香りの揮発性と個性を音階に当てはめたものが、香階です。すぐに飛んでしまう香りは高く、とどまりがちな香りは低く、しかも和音やオクターブ同士の香りはちゃんと調和するのがすごいです。

リクトでも2年ほど前から香階の体験やワークショップをしていますが、うちで扱うのは精油のため、香階にないものも多いです。しいえて言えば「ド」の音は手に入りやすいです。ちなみにドの香りは、「パチュリ、ゼラニウム、ローズ、ジャスミン」など。いずれも安定感のある香りで複数のブレンドのまとめ役として活躍してくれます。

ゼラニウムとローズはフローラル系、パチュリはハーブですが とても重さを感じる香りです。重い香りは気持ちを静めたりするのに役立ちます。またパチュリは「バスノート」といわれる一番低い香りで香りの安定剤としてもしばしば使います。揮発しにくく熟成されると丸みのある香りに変化していきます。

リクトではワークショップを不定期におこなっています。
香階を体験するワークショップは9月を予定。 お気軽にお問い合わせください